月に一度、栃木県内の建築家仲間で行っている勉強会に昨晩参加しました。今回のテーマは「大谷石」です。講師としてお招きしたのは大谷地区で採掘加工をしている(有)高橋祐知商店および商品開発・販売をしている(有)カネホンの社長・高橋卓 氏です。普段から大谷石に魅力を感じてご提案して使っておりますが、レクチャーは大谷石に関わる技術的なことはもちろん改めて一から再確認するとても良い機会となりました。ここ宇都宮・大...
皆様、お盆はいかがお過ごしでしたでしょうか?当社スタッフもお蔭様でそれぞれ思い思いの休暇を過ごすことができました。私はお盆中の一日を上野の森で過ごしてみました。目的はリニューアルした東京都美術館で開催中の2つの企画展です。一つはオランダ・マウリッツハイス美術館コレクションの企画展です。勿論注目されているのはフェルメール「真珠の耳飾りの少女」で観覧は長蛇の列でした。やはり待望の一作のようです。私は絵...
さて新年度がスタートいたしました。春は移動のシーズンでもあり、当事務所においても新たな道に挑戦するためスタッフが巣立ちました。28年前に設立以来、過去多くのスタッフが巣立ち現在各方面で活躍しておりますが、苦楽を共にしてきた仲間が去ることはとても寂しいことではあります。でも、笑顔で見送りましょうとスタッフ全員で恒例の手作りの送別会を行いました。記念のアルバムやメッセージを手作りで、また記念品としてイ...
先日、私たち夫婦の仲人でもありまた恩師でもある渡辺明次先生の川崎にあるお宅を二人で訪ねてきました。渡辺先生はミースに師事し国内外でご活躍された経歴があり、ご自宅もミースのファンズワース邸のようなガラスの家です。(その後改装されていますが)お邪魔したのは、先生が企画された連続公開講座の内の一つを受け持ち話しなさい。とのお話で勿論二つ返事でお受けいたしました。その日お昼に伺いましたら、奥様の手料理と美...
埼玉県入間市内に建つ「武蔵豊岡教会」は当市歴史上極めて貴重な文化遺産であるものの、隣接道路の拡幅計画に伴い原型を留められない危機に瀕しており、まさに保存運動の渦中にあります。教会はアメリカ人建築家ヴォーリズ氏の設計で1923年(大正12年)に竣工しました。全体的に簡素なデザインであるものの八角形の尖塔がひときわ印象的で遠くからでも目を惹いています。内部は木部と漆喰のコントラストが美しくその魅力を保ってい...
栃木県小山市の風物詩「流しびな」が思川河岸で行われました。これは、県伝統工芸品指定の技法「下野しぼり」和紙を使った「下野人形」を小船に乗せ川面にそっと流し幸せを願いお祈りするものです。当日は大勢の浴衣姿の子供たちが参加し次々交代に小船を浮かべていきます。可愛く両手を合わせる姿に保護者や見物客が目を細めてそっと見守り、私も見物客の一人として心が少し綺麗になった気がしました。そんな伝統と会場となる自然...
学生時代の恩師とお話しする機会があって、懐かしい話やいろんな話のなかで恩師のお嬢さんが面白い本を共著で出版したとの事で嬉しそうに話していらっしゃいました。そこで、タイトルも面白いし早速購入して読んでみました。それは、●「頭のよい子が育つ家」四十万靖氏と渡邊朗子氏の共著日経PB社と文藝春秋の発行です。別に本の宣伝をするわけではありませんが日本の住宅事情や家族のあり方などを考えさせられる面白い本でした...
先週末、機会があって群馬県は四万温泉に一泊してきました。当地は古くから湯治場として親しまれ現在も悠久の名湯として知られています。なかでも宿にしたのは創業三百年を誇る情緒豊かな旅館でした。本館の一部は和風建築の粋を凝らしたと言われる桃山様式の建物が今も使われています。さらに非常に興味深いのは浴場で、西洋文化を積極的に取り入れた時代に建てられ維持されている、まさに大正ロマネスクの表情をしています。少し...
社団法人 日本建築家協会(JIA)の派遣により、5月11日・12日の2日間、宮城県名取市に住家被害認定調査に行ってきました。名取市といえば津波による流失家屋が多く、仙台空港などの津波の惨事の様子が報道されたところです。栃木県内の調査も続く中ではありましたが、東北でも何かお手伝いができないかと思っていたところの派遣要請で何とかスケジュール調整して参加しました。調査は罹災証明をとるための被害度の判定で、当日...
先日、知人宅の震災被害の修復対策のご相談を受け現場を拝見してきました。栃木県真岡方面は、かなりの揺れが観測され被害の状況も小山方面とはかなり異なっており瓦屋根にブルーシートが架かっている風景が拡がっていました。知人宅は由緒ある旧家で広い敷地に母屋、書院、土蔵などが建つ魅力的なお宅でした。状況を拝見しますと、土蔵や母屋は壁の漆喰がはがれ、瓦が落ち、一部 軸組みも歪む程の被害でした。これから修復対策の...