震災以後、被災住宅の危険度を調査する応急危険度判定が進む中、被災程度を認定する住宅震災被害調査・二次判定が県内各地で始まっております。
この度、栃木県建築士会の派遣で那須烏山に行ってまいりました。
判定は建物内外全般にわたり損傷状態を調査し、ある基準にそって全壊・大規模半壊・半壊・他に分類し認定するものです。
前日には、調査に必要な道具類の準備・基準内容の確認など準備万端。

当日は栃木県建築士会の会員6名の参加で、市役所の担当者と建築士2名の3人のグループで行動です。二次判定は3グループで全9棟でした(二次判定は時間がかかりますね)
当地では屋根にブルーシートを被った建物も多く見受けられる状況のなか、調査家屋の基礎のクラック、建物の傾き、屋根・外壁の損傷程度、内壁、建具、などなどの詳細に渡る調査データを記録し調査後市役所に戻り調査票の取り纏めから判定までの一連の作業です。
調査した住宅には、全壊判定の建物もあり被災状況の深刻さがひしひしと伝わってきました。
やはり損傷度の大きな建物は比較的古い建物が多く現在の構造基準以前に建てられたのもので、耐力壁の配置や工法的な不備が損傷を大きくしているものと思われます。
復興にむけて、また今後のより安全な建物づくりにむけて建築に携わる専門家としての役割の大きさを痛感した一日となりました。
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