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「大谷石の可能性を探る」

3月17日、18日の2日間に渡り
日本建築家協会(JIA)保存問題栃木大会が宇都宮を会場に行われました。
テーマは「大谷石の可能性を探る」とし見学会とシンポジュウムの大会構成です。

関東甲信越の建築家を対象として100余名の参加者をいただきました。
見学会では大谷石の建造物は勿論、採石場の見学をしました。
大谷石は露天掘りと坑内掘りの方法で採掘されますが、特に坑内掘りの採石場の見学は圧巻です。
見学させていただいた「石の里・希望」の採石場は地下40m~50m程度の深さまで掘り下げられそれから横坑に広がっており大きな地下空間となっています。(下部写真左は横坑見学の様子です)
残念ながら昨年の震災で「大谷資料館」の巨大な連続する地下空間は見学できなくなりましたが正に現在採掘している坑内は臨場感たっぷりでした。

大会の最後には宇都宮大学の古いとても貴重な講堂でシンポジュウムが行われました。
大谷石とともに成長してきた建築文化を貴重な大谷石文化として捉えその魅力や今後の課題、可能性についてパネルディスカッションが行われました。(下部写真右)

大谷石は素材の待つ素朴さや温かさまたその加工性の良さから本格的には江戸時代から普及し、その後交通手段の発達とともに広く愛される材料となりました。
栃木県には数千を超える石造建築がありその多くは石蔵であるとのことです。
そんな栃木県特有の景観を大切にしつつ大谷石とともに育ってきた地域の文化を保護、活用していくことも私たち建築専門化の重要な役割であると強く認識するところです。

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