先日、金沢に行ってきました。
どうしても見たい建物と展覧会がありまして、思い切って一泊二日で決行しました。
結婚以来今年で32年を共にしてきた家内と一緒です。
日頃は孝行らしきものをしていないし、いい機会と思いささやかな小旅行です。
どうしても見たい建物というのは金沢市内にある鈴木大拙館です。
鈴木大拙は、禅文化を世界中に広めた仏教哲学者だそうですが氏の誕生地近くに建てられた記念館が目的です。
設計は谷口吉生氏、氏の数々の作品はその端整な表情でその美しさの魅力にはずっと魅了されてきました。
この作品は、大拙氏の展示空間、学習空間、思索空間からそして繋ぐ回廊で構成され、人や意識を誘導する空間、溜まりの空間などキレキレの内外の風景づくりは・・・もう見事としか言いようがありません。
また、当日は紅葉も丁度タイミング良く美しさ倍増でした。
・・・愛しの君に逢ったように、しばらく言葉も時間も失ってしまいました・・・


もう一つ見たかったのが、その谷口吉生+父、谷口吉郎氏の金沢が生んだ二人の偉大な建築家の親子展です。
展覧会は市内の芸術村を会場に開催されており数多い作品の図面・写真・模型が展示されています。
これは何としても見ておきたいと思っていた展覧会で・・・この二つを目的としたら、もう行くしかなかったと言うことです。
実は、この展覧会の後に気持ちを高揚させながら鈴木大拙館に向かいました。
・・・ほんとに良かった!

そして更に翌日は、金沢21世紀美術館で開催中の「JAPAN ARCHITECTS 1945-2010」展と「3.11以後の建築」展を見ることができました。
戦後日本建築界で大きな役割を果たしてきた建築家と作品を紹介した「JAPAN ARCHITECTS 1945-2010」展では巨匠達の手書きの鉛筆図面や木製模型に勉強した頃を思い出しながら堪能しました。また、東日本大震災以後は日本の建築界に大きな意識の変化をもたらしました、その活動や建築を紹介した「3.11以後の建築」展では、わが身を振り返りながらこれからの役割を問い直すとても良い機会となりました。
あぁ、勿論21世紀美術館の建物もしっかりと見学してきました。ハイ。

こんなに充実した一泊二日、やっぱり行って良かったと大満足しながら帰路につきました。
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