アグリツーリズモ(農泊)とアルベルゴディッフーゾ(街なか分散型ホテル)の体験視察で一週間イタリアの北から南まで田舎町を巡ってきました。
めったにない折角の機会でしたので、思い切って出かけましたので少し御紹介します。
まず空路フィレンツェに入り、わき目も振らず早速視察町へミニバス移動
最初はフィレンツェの西にある中世の街 【ペッチョリ】
小高い丘の上にある城壁に囲まれた典型的な中世の面影を今に伝える小さな街で、街なかに点在する空家をリノベして分散型ホテル(アルベルゴディッフーゾ)を展開している。体験型バケーションを提供するをコンセプトに企画運営するのは地元のDMC(デスティネーション マネージメントカンパニー)である。
見て、食べて、買って、泊まって・・・正に体験ワールド!
【ペッチョリ】の街並み

次の視察地は
ワインで有名な広大な台地が拡がるトスカーナ地方にある 【ラ・バッキオ】
ワイナリーとアグリツーリズモ(農泊)で企業型農家の体験型宿泊を実践している。
ワイン、オリーブ、トリフという魅力的アイテムと広大な自然が出迎えてくれた。
【ラ・バッキオ】広大なトスカーナ地方のワイナリー


次に少し南下した【ラ・ブルチャータ】
トスカーナ台地にぽつんと建つ農家が行ってる家庭的な農泊体験である。
野菜、肉類、ワイン、オイル、ハム・・・提供する食材の殆どが自家製。
元気な一家が笑顔で迎えてくれた。
肝っ玉かあさんはイタリアにも居た!
【ラ・ブルチャータ】の宿泊棟


翌日はローマから空路でイタリアのカカトあたりの街【マテーラ】
ここはハンパナイ!
見てください↓この街の風景・・・なんだコレ!って感じでしょ!

岩山に建物がへばり付いている。洞窟の外側に建物らしき意匠で覆っているんです。
なにやら8世紀くらいから聖職者が洞窟を掘り住みつき17世紀には繁栄期を向かえ20世紀初頭には更に急激に人口が増えこともあり、その洞窟と言う劣悪な住環境から1950年に行政から強制撤去を強いられ廃墟化していた。その後貴重な遺産としてユネスコ世界文化遺産に指定されて以来、環境整備も行われ観光の街となったとのこと。
泊まったのは、あちこちの洞窟住居を活用した分散型ホテル。
「あなたの部屋はここよ」と案内されると正に洞窟そのもの。
こんなトコロに泊まることはもうないだろうとドキドキ・ワクワクしながら一人で一夜を過した。

最後の視察先は少し北上して【ムリーニ】
山間の水力発電の産業遺産を活用したひっそりと建つ宿泊施設

すばらしい環境は勿論ですが、とにかくここの人々は熱い!
みずから街づくりはパッションだ!と豪語するプロジェクトメンバー達が出迎えてくれた。
なんと、日本から視察団が来るとオーナーはじめ元市長、州観光局長、地主、エンジニア達が駆けつけてくれてまずはワインで乾杯!熱い魂の話で盛り上がり「愛」が全てと握手した。

視察行程は以上で終了し、帰り道にローマで半日できた時間を利用し歴史的観光は遠慮して折角だから現代建築の見学に出かけた。
【ローマ公会堂・・レンゾ ピアノ設計】

【21世紀美術館MAXXI・・ザハ ハディド設計】

行く先々で驚きやら、感動やら、衝撃やら・・・
とにかく中身の濃~い一週間でお腹いっぱいって感じでしたが、とても有意義な視察となりました。
連れて行っていただいた「吉田村プロジェクト」の皆様、ありがとうございました。
出合った方々に「また来ます!」ってハグして別れてきたが、いつ行けるだろうか?
またの機会を楽しみに貴重な体験を生かして頑張って仕事します。
長々と視察記お付き合いいただきありがとうございました。
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